WISHを観た私の感想

歌だけは素晴らしかったです。

ストーリー構成はシンプルすぎて小学生が考えたんかな？という感じ。胸打たれる感動、とか心動かされる部分は全くなかったです。

ただただ『ディズニー100周年記念作品』、ああ記念作品だなあという感想でした。

ストーリーについて

予告を見ていたときは、”みんなに知らせなきゃいけない”よほどの真実に気づいてしまった、面白そうなストーリー、と思っていましたが、実際はえっそれだけ・・・と拍子抜けしました。

国王がみんなの願いを支配して悪者になっていく動機もわかりにくいし、民たちがふだん納得してるのも妙だし、感情移入しづらい作品でした。（国王のキャラ設定がおかしい！？）

過去のディズニー作品要素のオンパレード

今回はディズニー１００周年記念ということで、ディズニーアニメーション第1回の『白雪姫』の要素が多く、それだけでなく過去のディズニー作品の要素があちこちに散りばめられていました。ディズニーをよく見ている人ほど「あっこれはあの作品の！これも！」となり、作品当てクイズ？のような面白さはありました。特に、ウォルトが関わっていた初期の作品がよく使われているような気がしました。

・スターはマリオのあのキャラのぱくりとよく言われていますが、一応顔は初期のミッキーから来ているようです。
・アーシャのお友達は『白雪姫』の七人の小人のキャラ。眼鏡をかけた親友のダリアは小人でいうと「先生」だし、背の低い男の子は「おこりんぼ」、他にも「ねぼすけ」や「くしゃみ」「てれすけ」などいました。国王が「鏡よ鏡」「ハンサムなのは私」と言っているのも白雪姫の女王ですね。
・星に願いを、はピノキオだし、フェアリーゴッドマザーはシンデレラ、空を飛べたならという願いはピーターパン、願いが出てくるのをボートで見ているシーンはラプンツェルだし、、挙げだしたらキリがないほど盛沢山でした。観れば観るほど見逃していた部分に気づける楽しさはあるかもしれません。

歌について

歌はどれも素晴らしかったです。（せっかく歌が良いのにもったいない～～～と思う作品でしたが）

作詞作曲はジュリア・マイケルズ、ベンジャミン・ライスです。とくにジュリア・マイケルズはジャスティン・ビーバーの”Sorry”などヒット曲を生み出している音楽家で、若者向けの音楽になるのかなと予想してましたが、WISHの主題歌はとてもディズニーらしい曲に仕上がってました♪

森の中で動物たちが歌う『誰もがスター！』という曲のほうは今風でカッコよくて、これまた良かったです。

英語の原作で歌っているアリアナ・デボーズの歌唱力は群を抜いていて、アーシャが実在していたとしてもここまで歌えないでしょう（笑）というくらいうまかったです。

ぜひ英語版でも歌を聴いてみてください♪　↓↓↓

日本語声優について

アーシャ役の生田絵梨花さん

とっても歌が上手でした！日本バージョンとしては申し分ない歌唱力でした。ただ、セリフに関してはイマイチなシーンも結構ありました。平坦というか・・なりきれていない感じとか。。アーシャの性格が伝わってきづらかったです。けれどなんとなく見た感じも似ているし、キャスト選びとしては良かったと思います。（ディズニー声優は見た目がキャラと似ていることも選考基準の一つだそう）

国王役の福山雅治さん

福山色が強すぎて！！国王じゃなくてもはや福山雅治でした。「準備はいいかー！ロサース！」と叫ぶ声なんて、福山雅治のライブ！？と思いました。福山が強すぎるせいで気が散りますが(笑)、ナルシストな王様の感じはよく表現されてました。

その他

・アーシャのキャラをなぜ色黒＆紫ドレスにしたのか。『ミラベルと魔法だらけの家』のイサベラとキャラがかぶってる。
・子ヤギの声がおっさんなのは意味がわからなかった。可愛いほうがいい。（込められた意味があるなら誰か教えて）
・モデル舞台は中世ヨーロッパ？服や町の見た目はそのような感じだが、文化的な部分がそんなに出てこないからどこかリアリティに欠ける。（リアリティなくていいのかもしれないけど面白みがない）